無資格者でも保育園で働ける「保育補助」の気になる疑問にお答え

無資格者でも保育園で働ける「保育補助」の気になる疑問にお答え

無資格でも保育園で働けるのか?その答えから先に言いますとYESです。無資格者でも保育園で働くことはできます。
現に保育現場には、無資格・無免許だけど、保育園で働きながら保育士の資格取得を目指している方もいらっしゃいます。

働くことはできるとは言いましたが、保育士として働くことはできません。あくまでも保育補助として働くことができるのです。保育の補助者として、子どもたちの保育に携わります。

そうして保育補助として保育のお仕事をしていたとしても、職業は「保育士」などと名乗ったりしてはいけません。病院で働いていても、免許がなければ医者ではありませんよね。それと同じことです。
国家資格である保育士証を取得し、保育士登録をしてはじめて「保育士」と名乗ることができます。

目次

  1. 保育補助者の仕事内容は?
  2. 保育補助者の採用って来る者拒まずって感じですか?
  3. 保育補助の求人募集はありますか?

保育補助者の仕事内容は?

雑務をはじめ、有資格者である保育士があえてやることのない仕事や、保育士の補佐をしながら子どもたちの保育に携わるのが保育補助の基本的な仕事内容と言えるでしょう。
その仕事量や仕事内容の詳細は各園によって大きく異なるものなので、なんとも言えないのですが、ご参考までに以下の引用文をお読みください。

私が勤める公立保育園には、正職員・パート保育士以外にも、保育補助者がいます。
私立保育園の保育補助は、掃除などの雑用などをして、保育にはあまり入らないのですが、公立保育園では、保育補助でも保育に入り、おむつ交換などもします。
子どもたちと一緒に給食を食べたり、昼寝の寝かしつけもしたりと、補助であっても保育士と変わらない仕事内容です。

補助であるにも責任の重い仕事を任せるなど、とにかく人使いが荒いので、せっかく採用されてもすぐに辞めていく方が多いです。

引用記事:パート・正職員保育士との違い【仕事量・役割など】

子どもたちが寝ている午睡中に、壁面作りや運動会で使用する衣装作りなどのお手伝いをするなんてこともあるでしょうし、子どもが嘔吐した後の処理を任されることもあるかもしれません。
どの程度の仕事を任されるかは分かりませんが、まず楽な仕事ではないと思います。

保育補助者の採用って来る者拒まずって感じですか?

多くの保育現場は人手不足で猫の手も借りたいくらいな状況なんですけど、だからと言ってその人材は誰でも良いわけではありません。
園によって採用の選考基準は異なると思いますが、基本的には、保育に携わる者としてふさわしいかどうか等を見極めて適正な人を採用します。どれだけ人手不足で困っていたとしても、資格があろうとなかろうが、まずその園にふさわしくなければ採用はされません。

それもそのはずです。保育園は大切な子どもたちを責任をもって預かっているのです。
ですから、無資格者が「タダ働きでもいいので保育補助としてお手伝いさせてください」とお願いをしても、誰でも来る者拒まずで受け入れるということはまずないでしょう。

その中でも男性無資格者の採用はかなり厳しいと思われます。あきらかに性差別なんでしょうが、ロリコン疑惑等のデリケートな問題があり、保育士の資格を持っていても、男性の採用は難易なケースが多くあるのです。
関連記事の「保育園の就職決まらず卒業してしまった男性保育士の苦難」や「男性保育士志望の実習生とその後の進路」もお読みください。

保育補助の求人募集はありますか?

一概には言えませんが、公立保育園の場合は、ハローワークや役所のホームページで募集情報があったりします。

私立保育園で保育補助の求人を探したい場合は、ハローワークや保育士求人・転職サイトを利用したり、検索エンジンで「保育補助 求人」と希望する地域名を含めて検索してみるのもいいでしょう。

保育士の資格がなくても保育現場で働ける可能性が一番高いのは、無認可保育園と呼ばれる託児所などです。認可保育園よりも無資格者や経験不問の求人募集が多く、その採用率も高いと思いますよ。

もしも保育補助の求人がなかったとしても保育士の卵である学生さんならば、アルバイトやパートを募集している園に「インターンシップ的な目的で保育補助として働けないか」などと相談・交渉してみれば、意外と歓迎して受け入れてくれる園もあるかもしれませんよ。

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コメント一覧

  1. ももちゃん より:

    保育士といえば当然のように資格があるものだと思い込んでいる人がたくさんいますので、もちろん保育園に子どもを預けにきているお母様たちもどの先生もしっかり保育の学校に通い保育のノウハウを学んだ上で資格をとって働いているものだと思っていることが多いです。
    実際に資格が無い人を採用しないという園もとても多いのですが。

    ただ無資格だとしても文章にもあるように、仕事の役割はたいして変わらずに給料だけが低いということがとても多いです。
    やはり働く上で保育の現場以外でももちろんそうなのですが、資格を持っているのか持っていないのかというのはとても大きな差が出るように思います。それだけ保育の勉強をしてきているので仕方ないことでもありますが…。

    ただ無資格であっても保護者からみると「園で働く人」としては変わりはないのでプロ意識をもって働くようにしていきたいですよね。確かに資格を持っている人しかできない業務ももちろんありますが、補佐として担任が思い切り保育に集中できるようにほかの雑用をなんでもこなせるようにする。など保育の質が高くなるための陰ながらのお手伝いということにはなりますが、目立たないからこそ手を抜かずにプロ意識をもって働くことで資格がなくてもその園にとって必要不可欠な人材になっていくことでしょう。

  2. emifuru より:

    私が当時働いていた無認可の保育園にも無資格の先生がいました、上記の方が書かれているように、仕事内容が全く変わりなく、保育補助のはずなのに、保育士の仕事をしていました。保育補助をしていた方は、保育士の資格を取得するために働いていたそうですが、無認可の保育園で保育補助をしても、資格取得の条件としては認められないとのことで、その後、公立の認可保育園での保育補助としての仕事をしつつ、国家試験を受けて保育士になりました。

    今は待機児童が多いとのことで、保育士の資格がなくても派遣会社とかでは、保育士補助としての求人をだしている会社もあります。
    保育補助として保育士の仕事を手助けする方々のニーズは増えているのではないかと思います。
    保育補助で満足している方もいるかもしれませんが、自分で自由に保育がしたいという思いがあるならば、保育士の資格を持ち、仕事をしたほうが充実するのではないかと思います。

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