退職する時も散々私を悩ませた保育士という仕事の魅力
保育士の仕事をしている人は、第一の理由が『子どもが大好き』というものだと思います。私自身も保育士は小さなころからの夢でした。理由は小さな子と遊ぶことが大好きだから、です。
赴任初日で意気込みをへし折られた保育士の大変さ
保育科の短大を卒業し、さぁ保育士生活1年目!頑張るぞ!と意気込んでいた私の心は、あっさり1日目でへし折られます。
保育士は、良い意味でも悪い意味でも色々とハードです。体力面、精神面全て注いでいかないと仕事が追いつきません。
保育士として赴任した園では、新人の私にも担任という責任重大な役職が与えられました。当時私が初めて担任したのは3歳児クラスでした。保育経験も、ましてや育児経験も当時の私には全くありません。
新人挨拶もそこそこに、さっそく新年度の準備、保育、書類諸々とえがいていた夢とはかけ離れた現実が待っていました。
そんな私の周りにはベテランの保育士さんがたくさんいました。新年度準備をこなしながら、子ども達を見守り、何かトラブルがあれば瞬時に対応する。そんな先輩保育士の姿を間近で見て、こんな芸当私には無理だと初日にして感じました。
1日目にしてこの仕事を続けていくことが無理だと思っていた私が、それでも8年も保育士を続けた理由、それはやはり『子どもが大好き』だからです。
大変な職業なのに、なかなか辞められない魅力がある
子どもが好きなだけでは、正直この仕事は務まりませんし、割にあいません(笑)けれども、日々子ども達と過ごす中で、子ども達は私のことを「先生」と呼んでくれ慕ってくれる。私自身も、我が子とは違う愛しさが生まれてきます。
私が保育士という仕事に対して一番の魅力だと感じることは、『子どもの成長を間近でみることができ、その成長を子どもと、そして保護者の方と共に喜びあうことができる』ことだと思います。
- 走ることが苦手な子が、運動会で友だちに応援されながら最後まで一生懸命走った。
- 苦手なピーマンを食べた。
- 少し乱暴な子と話し合い、その子と心を通わすことができた。
等、事例をあげればきりがありません。子ども達の成長過程を、こんな身近に見守ることができるの仕事は、保育士という仕事だけではないでしょうか。
なによりキラキラと輝く子ども達の笑顔と共に、日々過ごしていけることが私が保育士を続けてきた理由でもあり、退職する時も散々私を悩ませた最大の理由です。
保育士は、大変な職業ですがそれ以上にとてもやりがいのある仕事だと思っています。
この記事について
筆者:yuuna
保育士歴:8年(幼稚園教諭の期間も含む)
投稿日:2016年4月25日
記事編集:はる蔵
編集後記「保育士3人の共通点!やっぱり保育にはやりがいがある」
本記事の筆者である保育士yuunaさんも上記で「やりがいのある職業」と言っておりましたね。
はる蔵も「保育士 for men」でこう言っております。
困難が多く、嫌になってしまうような問題も多くあれ、保育にはそれ以上の魅力、やりがいがあります。
「保育士という職業に関する魅力」という記事を書いてくれた、保育士芽依ママさんも以下のように言っておりました。
保育士の仕事はとてもやりがいがあります。そして命を預かる仕事なので責任重大な職業です。
このように保育士3人が口を揃えて言う「やりがい」は保育士になれば分かるはずです。
うまく伝えられないけれど、まずは以下の記事を読んでほしい。これは、はる蔵が一時的に保育士として復職した時のブログ的な記事です。
問題を抱えている子どももいれば、成長が追いつかない子、ヤンチャな子、いろんな子どもがいます。
そしてどうやって関わろうか、どうやって改善しようか、そう考えながら目標を決め、それを達成させる。達成させた時の達成感、これもやりがいの1つかなと思います。
保育士一年目などの新人さんは、最初は大変すぎてやりがいどころじゃないかもしれませんが、いずれ分かるはず。
「保育士の仕事を辞めたい」とくじけそうな時もあるかもしれませんが、それまで踏ん張って保育士を続けてみてください。
保育に限らず仕事の楽しさは、ある程度経たなきゃ分からないもの、そう思います。
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カテゴリー:保育のお仕事
保育士として働いているということをまわりに伝えると必ずといっていいほど「子どもが好きなの?」という質問をされますよね。
子どもが苦手だという人にとっては特に何十人という子どもたちに毎日囲まれて子どもに混ざって遊んでいるのがよほど「子どもが好き」ではないと出来ない仕事だと感じられるようです。
子どもの成長というのは本当に目まぐるしくて、一人一人によってペースは違うもののどの子も必ず成長した姿を見せてくれます。
昨日まで出来なかった子が今日になり出来るようになっている姿を見ていると、まるで自分の子どものように感じて胸が締め付けられるような思いになることすらあります。
「子どもが好きだからこの仕事をしている」ってありきたりな答えかもしれないけれど、やっぱり一番の本音であり、一番大切なことのように感じます。
辞められたけど魅力的。と言えるのは素敵ですね。
私なんて、辞めたくて辞めたくて、それでも上下関係で上から順番と言われ、何年も耐えて、やっと辞められた。と思ったのが正直なところ。
でもそんな私も、すぐに保育園で働き始め、毎年必ず保育関係の仕事をしています。
保育の仕事の病みつきになる理由は、1人1人の子どもたちが全員違うからだと思います。
個々で成長の仕方も違うというのが面白いところです。
大変だと分かっていても、クラスの子どもたちの成長を見てしまうと、次はこれ、今度はこれに。と保育者も挑戦させたくなるものです。
保育士の仕事は大変ですが、どの職業よりもやりがいだけはNo.1と自信を持って言えます。