保育士と保護者のトラブル…その対応について

保育士と保護者のトラブル…その対応について

以前、保育士の魅力は子どもの成長を子どもと、そして保護者の方と一緒に喜びあえることといった記事を書きました。【参照
しかし、本当に些細なことでその関係はアッサリと崩れ、最悪の場合は信用さえ失うこともあります。

そのため、子どもとのかかわりと同じくらい、きめ細やかな対応が保護者の方には必要だと思います。保育をしていく上で、保護者の協力は必要不可欠です。

保育士と保護者の信頼関係

保育士と保護者の信頼関係の積み重ねは、日々の積み重ねの結果です。
私も子の親になって分かるのですが、『この先生はいつも笑顔で気持ちの良い挨拶をしてくれる』『違うクラスの先生なのに、我が子の園の様子を伝えてくれる』など、保護者の方も保育士のことを良く見ています。自分の大切なわが子を預けるのだから当然ですよね。

子ども達の成長のお手伝いをするのにも、やはり保護者との連携が大切です。我が子のマイナス面ばかり言われて、嬉しいお母さんなんていません。
その子の一日の様子を伝えるとき、少し気になることがあるときなど、子どもの様子を伝える際も、かける言葉や場所、また、伝える時間などは配慮していくべきだと思います。

保護者とのトラブル事例とその対応とは?

以前、新人の先生が保護者の方と少しトラブルになってしまったことがありました。その保護者はいつも優しく我が子に接し、私達保育士にもいつも笑顔で挨拶をして下さる方です。

その方が怒って園に抗議しにくるなんて、一体何があったのだろうと私達も首を傾げていました。

事の次第はこうです。
我が子が友だちに嫌なことを言われているようで、それが続いている。連絡ノートにて、担任に相談したのだが担任からは『しっかりと見ておきます』という言葉だけで、その後の様子が全く分からない。

園から帰宅後、また子どもが嫌なことを言われたと泣くため、やはり心配になり担任へ直接話を聞きに行くと「見ていなかったので分かりません。」と言う返答が…。そのため、保護者も園長へどうなっているのかと尋ねてきた、ということです。

最初から不満があったわけではなく、なかなか解決策が見えない対応にしびれを切らしてのことだったようです。

文面を見るだけで、新人の先生が怠ってしまった事柄がたくさん見えてくるかと思います。
保護者も、上記の内容をざっくり言ってしまえば、保護者の要望は『嫌なことを言われているという我が子の話は本当なのか。事実ならば、どうにかしてほしい』ということだと思います。きっと自宅でも悩み、決意して担任に相談してくれたのではないかと思います。

事実確認と丁寧な説明に欠けていた

まず、相談を受けた担任がすること。それは、事実の確認です。双方の子どもの話を聞くこと、また、周りの子どもの話を聞くこと。注意深くみていくこと。

同じクラス、同じ学年の先生、はたまた園内の先生にも相談し、その子の様子を園全体で見て事実を確認する必要があるかと思います。また、事実確認ができたら解決方法を見つけていきます。当事者同士で話し合うのか、クラス全体で考えていくのか。

その過程の中で、保護者に『今』我が子がどういう状況なのか、事実はどうなのかということを丁寧に説明していきます。
ここで気をつけてほしいことは、極力マイナスなことは文面で知らせることはせず、必ず口頭で説明することです。文章で伝えるということは本当に難しいです。大切なことほど、必ず保育士の口から説明しましょう。

抱えきれないのであれば、事が大きくなる前に相談をする

自分ひとりでは抱えきれないと感じればすぐに上の先生に相談しましょう。
最初の対応を少し怠るだけで、事はどんどんと大きくなってしまい、それは子ども達にも影響してしまいます。保護者の要求を全て受け入れる、ということではなく『連携』するということがどういうことなのかを、もう一度確認するべきだと思います。

上記の先生は、後日園長と共に保護者へ謝罪しに行き、クラス内での事実確認をし、その後の対応等保護者と共に考えていき、事なきをえました。

子どもだけでも大変なのに、保護者にまで気を配るなんて…と思うかもしれませんが、子どもと親は一心同体です。保護者の様子が少しいつもと違うな、と感じるとき、やはりその子どもいつもと違うと感じることも多いです。

保護者も保育士も子どもを一緒に育てている、という気持ちを常に持ち、何か困ったことがあれば必ず周りの先生へ相談することを心がけてほしいです。

先生達の一生懸命な姿は、絶対に保護者にも子どもにも伝わります。子どもも、保護者も、保育士も笑顔になれる、そんな毎日が送れる園でありたいなと思います。

この記事について

筆者:yuuna
保育歴:8年(幼稚園教諭の期間も含む)
投稿日:2016年6月22日
記事編集:はる蔵

編集後記「言葉足らずよりも、しつこい位がちょうどいいのかな?」

完全に私事になりますが、今日嫁さんと夫婦ケンカをしましてね、言い争うとかじゃないのですが、すれ違いと言うか…結局どちらかが言葉足らずで「あれやこれや」となってしまったのです。親しき仲でも、こういうことって多々ありますよね。

それが他人ならば、より言葉足らずは語弊を招きやすいと思うんですよ。

こちらの意思や意図を「理解してくれているだろう」とか「言うまでもなく、伝わるだろう」って思ってしまうのですが、意思疎通ってなかなか難しいのですよ。
恋愛問題でよくある「好きって言ってくれなきゃ伝わらない」みたいなものと非常によく似ています。

だったら常に丁寧に細かく伝えるのも、揉め事を防ぐ1つの方法なのかなと思う次第でございます。

とは言え、細かすぎるが故の誤解とか、しつこいのも、また新たな火種になるケースもあるでしょうし、難しいところですが。
でも丁寧さが伝われば、例え誤解を招いたとしても、誤解がとけやすいのではないかと思います。言葉が足りなくて、言い訳がましい後から付け加えた言葉よりも、マシなのかなと。

ここではあえて、しつこいという表現にしましたが、しつこいくらいに丁寧と言う意味です。このようにしっかり説明しなければ相手に伝わらないこともあるんです。
筆者のyuunaさんが言っていたように、文章で伝えるって難しいのですよね。電話だってそう、声のトーンで誤解されたり…。

また、口下手な人もいるでしょう。特にそんな人は、より誠意をもって丁寧に説明しようとする姿勢がなによりも大事だと思います。
はる蔵は超がつくほどの口下手なので、自分自身への戒めの言葉だと思ってこのように書いております。

それこそモンスターペアレントの対応には、より丁寧に、そして信頼関係ですね。

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保育園・幼稚園のモンスターペアレント事情とその対応について

筆者であるyuunaさんは本記事で、なぜそうなってしまったのかとか、保護者がどういった思いでいたのかを、しっかり分析と言うか、裏読みしてましたが、それってとても大事なことだと思います。
例えそれが仮説でも構わないから、まず相手の気持ちを理解しようとすること、考えようとすることが、トラブルの回避に繋がったり軽減したりするのではないでしょうか。

こんなこと言ってるが、俺もなるべく嫁さんの気持ちも考えようとしなくては…では!

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コメント一覧

  1. ももちゃん より:

    保護者からの相談…本当に毎年毎年増えていっているように感じざるをえません。
    「先生にこどもをみてもらっているだけで十分感謝」というような保護者はもうほとんど皆無だといっても過言ではないようにさえ感じてしまいます。

    わたしの園でも園全体で保護者に挨拶をすることは徹底されていますし、他のクラスのお母さんと担任ではない先生が会話している姿もよくみられます。
    その子の可愛かった出来事とか些細なことって必ず担任がみているわけでもないですし、他の先生がそういった報告をすることでみんなで我が子をみてくれているのだなーと安心してくれるようですね。

  2. あいのり より:

    子どもも十人十色で、親も様々な人がいます。子どもの一から十まで知りたい人、ある程度の情報だけでいい人。
    そして、どのように伝えどのように関わっていくかなど、保育士は常にコミュニケーション能力を高めていく必要があります。
    また、保育士は日々の保育はもちろん日常の準備、片付け、掃除など、することはたくさんあります。
    保育士同士で今どのようなこと子どもがいるのか、保護者からの相談など常日頃連携をとりながら、子どもたちを見守っていく必要があるのではないでしょうか。
    そして問題が起きたときには特別に注意を払いながら、保護者との連携をよくとり、問題に早くに解決できるよう行動することが、保護者との信頼関係にもつながるのだと思います。

  3. みかんてぃ より:

    保育の現場も「ほうれんそう」報告・連絡・相談。
    保育の現場で1番許されない言葉が「見ていなかったので、分かりません」です。
    見ていなかった??見るのがあなたの仕事でしょ!!というのが、保護者側の当然の考えですね。
    もちろん、担任本人だけでなく、園長や主任などは「知りませんでした」も言えません。
    新人の保育者には、自分よりも経験のある保育者に相談することを習慣づけることが大切です。
    問題や保護者の性格にもよるのかもしれませんが、担任以外の主任などに「以前からお話を聞いていて、私もよく見ていますが」の前置きがあって話されると、感情が落ち着くことが多いです。
    保育者として、子ども全員に気持ちよく楽しく元気に園に通ってもらいたいのは共通のことと思います。
    しかし、子どもが悪いことをするのは、当たり前ですが決まって先生の見えないところ。
    それを踏まえて、保育者がどう対応するかが肝心ですね。

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