公立保育園の臨時パート職員として働いた体験談

公立保育園の臨時パート職員として働いた体験談

私は出産前まで、私立保育園に11年勤め、出産を機に退職を決めて、しばらくは子育てに専念していました。
育児休業制度などありましたが、ゆっくり我が子と向き合いたいという理由から、退職を決めました。近くに頼れる人がおらず、保育士の仕事と子育ての両立は難しい面があると以前から思っていたので、退職することに、抵抗はありませんでした。

子どもが3歳頃になり、友達と遊ぶ楽しさを知り、そろそろ集団生活を経験させて、思い切り遊んで、色々なことを吸収してほしいと思うようになり、保育園入所を考え始めました。また私自身も、我が子が成長するに連れて、もう一度仕事に復帰してみたいと思うようにもなりました。

その頃、保育士不足が騒がれ、保育現場は危ぶまれていることをニュースなどで拝見し、心が痛んでいました。
これを機会に、再就職をして少しでも待機児童減少への手助けができたらいいなという思いから、主人に相談し、家事や子育ての負担にならないよう、フルタイムではなく、パートとしての勤務にすることを決めました。

譲れない条件付きパートの就活~採用まで

就活はハローワークにマザーズコーナーがあることを、ママ友に教えてもらい、求職の登録をしました。
登録して数日が経った頃、電話があり、「公立保育園で保育士の募集をしていて、詳細を説明するので、一度面接に来てほしい」とのお話がありました。

私立保育園に対しては、以前勤めていたので抵抗はなく、その園独自の保育内容で、自由に保育内容を考え、園の特色を生かしたものであることは、知っていたのですが、公立保育園に対しては、非常に抵抗感がありました。

かたいイメージといいますか、昔からの変わりない書類関係、お便りの構成の仕方、年間行事も決まりきったものであること、などあまり新しいものは取り入れず、可もなく不可もなくといった保育内容のイメージがありました。でも、公立保育園に一度勤めて、保育現場を見てみたいという好奇心のようなものがあり、公立保育園を選びました。

数日後、市役所に面接へ行くと、どうやら私1人に対し、面接の担当の方は3名でした。
まず一言目が、「保育士が不足しており、すぐにでも勤務して頂きたい」ということでした。

しかし、こちらにも譲れない条件がありました。

  • 午前9時から、午後4時までのパート勤務であること
  • 我が子も同じ保育園に入所させたいこと
  • 通勤時間が車で10分以内の園であること

このようにはっきりと伝えました。

こちらの条件を伝えると前職の仕事内容などに対する質問がありました。その内容は担任経験や、退職理由など、簡単な質問です。

面接から数日して採用の連絡があり、こちらの提示した条件を満たし、時給も経験を考慮した額でした。時給に関しては、経験を考慮していただき、私立保育園の相場より、少し高いぐらい。
そうして条件通り、我が子も4月から保育園入園が決まり、私もパート臨時職員として、復職が決まりました。

短期間でいとも簡単に就職が決まるということは、それほど今の保育現場では、保育士数が不足しているということだと思います。

保育の仕事に関する公立と私立の比較体験談

こうして4月から公立保育園の臨時職員として働きはじめることになりましたが、やはり公立保育園にはかたいイメージしかなく、不安ではありました。けれど、臨時のパート職員ですし軽い気持ちで仕事に臨みました。

しかし、待っていたのは、1歳児の担任として、仕事内容はパート保育士も正職員保育士も変わらず、壁面制作や行事の担当もあり、現在は毎日バタバタと仕事をこなしています。

正職員もパートも補助者も、さほど差がない

私が勤める公立保育園には、正職員・パート保育士以外にも、保育補助者がいます。
私立保育園の保育補助は、掃除などの雑用などをして、保育にはあまり入らないのですが、公立保育園では、保育補助でも保育に入り、おむつ交換などもします。
子どもたちと一緒に給食を食べたり、昼寝の寝かしつけもしたりと、補助であっても保育士と変わらない仕事内容です。

補助であるにも責任の重い仕事を任せるなど、とにかく人使いが荒いので、せっかく採用されてもすぐに辞めていく方が多いです。

人事採用は、役所の総務課が担当していると思いますが、もっと現場の声を聴き、すぐにでも改善策を考えないと保育士不足と待機児童の増加に歯止めをかけることはできないと思います。

書類に関する差

公立保育園は、市内の全園、同じもので、日案・個人のケース・日誌など型が決まっています。
私立保育園も公立保育園とだいだい内容は似ていますが、より自分たちが書きやすいものに変えていくことができます。

特に驚いたことは、私立保育園では、保育補助やパートの保育士には書類は書いてもらわないのですが、公立保育園はパートでも、個人のケースなどの記入がありました。

また、書類関係の締切も1週間前に言ったり、もう少し見通しを立てられないものかと、上司である正職員の主任に物申したこともあります。

余裕のないギリギリのシフト

この仕事は、休憩はないようなものというのも、以前に勤めていたので知っていましたが、コーヒーを飲む10分ほどの休憩のみです。
それでも、以前の職場では、休憩がない代わりにリフレッシュ休暇5連休というのがあって、だからこそ頑張れましたが、公立保育園は、本当に人手不足で、余裕のない現場です。

と言うのは、私立保育園では職員数に余裕があり、例えば急に職員が休んでもそこに誰かがヘルプで入れるようなシフトになっていました。
しかし、公立保育園では、職員数に余裕がなく、1人休むと大変なシフトになっているように感じました。

そのため、我が子が発熱しても休めずに、出勤するのが当たり前のような感覚となっています。
私立保育園に勤めているときは、子どもの体調が良くない時は、互いにフォローし合って極力休めるような環境でしたが、公立保育園では、休みが取りにくいのが現状です。

公立には人事異動があり、その都度いろんなことが変わる

公立保育園は、園長が3年から5年で異動になり、主査や主任も異動があり、人間関係の構築が苦手な方は、難しい一面もあると思います。
やはり、園長をはじめ人事異動があると、やり方も変わり、順応できないといけません。掃除の仕方・教材の片付け方・保育の仕方・行事運営の仕方など、去年とは別のものになることもあります。

その点、大規模な法人は除き、私立保育園は、園長は長年変わることなく、異動もない所がほとんどですから、人間関係で悩むことも少ないのかと思いました。
私立保育園では、公立保育園のように園長がすぐに変わることがないので、去年の反省を下に、行事運営なども進めやすいのではないかと思います。

尚、私立保育園では、年間行事が自由に考えられますが、公立保育園は、毎年決まった行事内容です。

私立保育園・公立保育園どちらが働きやすかったのか?

私立保育園は、人材育成のために新人職員には、中堅職員がついて様々な面で指導しますが、公立保育園は、指導する余裕がなく、即戦力になる経験者でないと、正直勤務がきつく感じるかもしれません。

私立保育園は、その園独自の保育方針があり、保育内容も公立に比べると、自由なイメージがあるかと思います。公立保育園でも、自由な保育・やりたい保育内容を相談すると、やってみても良いという園長もいます。
とは言えやはり、自分の理想とする保育内容を実現している私立保育園に勤めるのが、一番良いと思います。

公立保育園に限ったことではないのかもしれませんが、職員数がギリギリな状態での勤務となっており、現場はピリピリしています。福利厚生はしっかりしていますが、従うことの多い仕事内容で、正直、勤めてみてガッカリしている所です。

すぐにできて当たり前、という考えで、雇用形態問わず重い仕事も任せれるためか、なかなか公立保育園の臨時職員は、求人が出ていても、応募する方が少ないのかもしれません。
それぞれのメリットとデメリットがありますが、職員が子育てしながらも勤務しやすい環境づくりをしていくことが、保育士不足を減少させる第一歩となるような気がします。

この記事について

公立保育園の全てが本記事の通りではございません。あくまでも、筆者Shunmamaによる体験談です。あらかじめご了承ください。

筆者:Shunmama
保育歴:11年
投稿日:2016年7月17日
記事編集:はる蔵

編集後記「公立保育園の人事異動に関するメリットとデメリット」

筆者であるShunmamaさんの、この記事を編集させていただき、ココはメリット・デメリットの両方があるかもと思った部分について書かせていただきます。

それは公立保育園の人事異動の際、「人間関係の構築が苦手な方は、難しい一面もある」という点。
おっしゃる通りなんですが、逆に言えば、嫌な人から離れることができる機会があるということです。もし上司との関係がうまくいってなかったとしたのであれば、これは好機ですよね。

私立保育園では、園長をはじめとした上の役職の方が動くことはなかなか少ない。つまり、自分がそこから離れなければ、なかなか逃れられません。
でも公立保育園の場合、数年我慢すれば、解放される可能性があると言うことですよね。人間関係が苦手な人にとっては、これはこれで大きなメリットなのかもしれません。

もちろん逆も然り。保育士のことをよく考えてくれる、理想的な園長・主任で恵まれていたのに、数年後には人事異動となり、人間関係が微妙となるケースもあるでしょうし、一長一短という感じでしょうか。とは言え、総合的に考えれば、人事は安定している方が働きやすいと思いますけどね。

話は変わりますが、以前、はる蔵なりに考えて、就職先の選択(私立・公立保育園)について、保育士 for menで記事にしました。その記事は男性目線かつ正職員視点で書かれた記事になっておりますが、私立保育園・公立保育園のどちらに就職したいのか悩んでいる方は合わせてお読みくださいね。

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コメント一覧

  1. みかんてぃ より:

    私も公立保育園にて、派遣のフルタイムとして働いたことがあります。
    私の働いていた公立は、しっかり人数もそろっていて、非常勤の職員の方も十分にいらっしゃいました。
    園の雰囲気もとてもよく、正規の職員も有給は取りやすそうでした。
    私の公立保育園への印象は、「休みがとりやすい」「私立よりも取れる有休が多い」「私立よりも給料が高い」「移動がある分嫌な人がいても離れられることがある」など。
    働きやすい環境の方が多く感じました。
    働きやすさに、公立・私立は関係ないと思います。
    同じ区や市の公立でも、園の方針は違っていたり、雰囲気はもちろん違います。
    私立の中にも、園の方針に100%従わせるために、保育士の行動1つ1つにネチネチ言われることもあります。

    自分が働きたいと思った場所の、メリットデメリットをしっかり見極めることが大切ですね。

  2. より:

    読んでいて、私立保育園での経験があるぶん、とても偏った考え方をお持ちなのだと感じました。
    公立から見れば、書いていらっしゃることは、ごく当たり前のことです。保育指針に沿った保育内容をしているのは公立のほうですし、書類に関しても、必要なものですよね。
    そうやって簡単に公立を批判するようなことを書かれていますが、とても無責任です。わざわざネットに載せることではないですよね。
    保育補助だからと軽い気持ちで働かれては困りますし、保育に携わる以上、公立は人手不足だから担任業務までやらされてる、というような考えをしながら働かれては、園の子どもがかわいそうです。

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