保育園・幼稚園・障がい者施設の実習体験談

保育園・幼稚園・障がい者施設の実習体験談

私は短期大学の保育科に通い、2年間で幼稚園で2回・保育園で2回・障がい者施設で1回の実習をして、保育士と幼稚園教諭の資格を取得しました。

どの実習もハードで苦しかった思い出がありますが、結果手にすべて自分のためになっていて指導してくださった先生方にとても感謝しています。

1回目「付属幼稚園での観察実習」

まず初めての実習は付属幼稚園での1週間の実習でした。
初めての実習なので観察実習が主でしたが、付属幼稚園での実習は厳しいと有名で実習後には数名、保育士・幼稚園教諭の夢を諦め辞めてしまうほどです。

朝の挨拶から指摘を受け、姿勢、子どもとのかかわり方、日誌の書き方…など、とにかく怒られてばかりで夜も眠れない1週間でした。

この時、正直子どもがかわいいと思えず保育士になれるのか、本当になりたいのか不安になりました。

2回目「公立保育園の実習」

この実習は前回とのギャップが大きく、のびのびとしていて保育士の方も親切でとても楽しく実習を行うことができました。

実習内容は観察・参加・部分(紙芝居やピアノを弾く程度)で子どもと関わることも多く、実習がとても楽しかったです。

周りの友人も私と同じように思っていた子ばかりで保育園に就職したいと思う子が増えました。

3回目「私立保育園の実習」

実習内容は観察・参加・部分(紙芝居やピアノを弾く程度)・責任実習です。

私が実習をさせてもらった園はモンテッソーリの園で、責任実習の内容も新聞を破く遊び・活動はできないなど、計画段階で担任の先生に何度もアドバイスをいただきました。

4回目「私立幼稚園の実習」

私もそうですが、ほとんどの子が母園での実習を行っていました。実習期間は3週間で内容は観察・参加・部分(紙芝居・ピアノを毎日)・責任実習です。

始めの日に責任実習でやりたいことを口頭で伝え、ある程度内容を決めてから責任実習の日まで3日に一度くらいのペースで日案を書き直して再提出を繰り返しました。
日案は10枚ほどになり書き直すのはとても大変でしたが、頭に流れが入って当日はだいたい想定通りに進めることができました。

5回目「障がい者施設の実習」

実習内容は観察・参加・部分(点呼や朝の活動など)責任実習です。
今までかかわってきた子どもたちとは異なり、コミュニケーションを取るのに苦労しました。
ですがサポートをしていくうちに楽しく実習することができました。

実習の際に心掛けたこと

基本だとは思いますが、全ての実習で心がけたことがあります。

それはまず、実習前の打ち合わせの段階で、普段弾いている曲の楽譜のコピーをもらうことです。私はピアノが苦手だったため弾くかもしれない曲を弾けるように早くから練習し実習に臨みました。

それからなるべく次の日に入るクラス担任の先生との打ち合わせの時に、気になる子がいるか、かかわり方の注意点、1日の流れの確認、部分実習をさせてもらえるか(できるようなら紙芝居を用意して、クラスで読んだことがあるのか確認)をしていました。

この記事について

筆者:kiiimie
保育歴:3年(私立保育園1年・私立幼稚園2年)
投稿日:2016年6月21日
記事編集:はる蔵

編集後記「実習先選びは、自分のしたい保育ができる園なのか調査・確認することも大事」

この記事を読んで「なるほど」と思った点は、モンテッソーリの園で実習した時のお話です。
たしかにモンテッソーリ教育の園って、ごく一般的な保育園とは大きく異なるそうですよね。

はる蔵の学生時代、家から近い園を適当に選んで実習先を決めていましたが、自分のしたい保育ができる園なのか、事前に調査・確認しておくことは大切ですね。

実習生を受け入れる園だって、日々方針に沿った保育をしているのに、実習とは言え、その教育・保育方針にそぐわない保育をさせるわけにはいきませんよね。

モンテッソーリに限らず、保育園って様々な宗教絡みの園もあり、その園によってできること・できないこともあります。保育方針や宗教によりけりで、いろいろ変わってくるででしょう。実習先選びの際には、この点には十分に注意をしましょうね。

過去に天理教関連の保育園で実習をさせてもらったことがありますが、特になにも制限されることなく実習することができたような…。古い記憶なので定かではないのですが、ご参考までに。

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コメント一覧

  1. ももちゃん より:

    保育園・幼稚園と一括りにされることも多いですが、いろんな保育観があり、いろんなやりかたがありますもんね。
    うーん。とっても難しいですよね。
    それに経営が成り立っている時点で自分たちの園のやり方が正しいとおもっていることがとても多いので、実習しながら、「就職活動も」と思っている人ならば、そういったところもしっかり見極めていきたいですよね。

    わたしも実習園で一斉保育の厳しい幼稚園の存在を知り、自分が通っていたようなのびのびしたところだけではないのか…ということを初めて知りました。
    その期間は自分の思いと反することも多くあり大変なこともありますが、それでも、「こういうところではないところで働きたい」と逆に意思をしっかりと持つことができるようになることに関してはよかったなと思っています。

  2. emifuru より:

    各々の園での実習、お疲れさまでした。
    保育園、幼稚園、施設と、経営者によって、理念が全く違うため、その園のカリキュラムにそった指導計画を立てなくてはいけないし、日々の保育に取り入れなくてはいけないので大変だったと思います。

    また、先生の雰囲気によって子供たちも変わりますし、実習に入った学生さんも「やりやすい」「やりにくい」とあったと思います。
    接しやすい先生だといろいろと質問もでき、自分にプラスになることもあるのですが、やはり難しいですよね。また実習生自身がオドオドしているとその様子をみている子供たちからもなめられてしまうこともありますので、子供たちの前では先生ではないけれど、先生らしく振舞うのも大切だと感じます。

    障害児に関しては、やはり、すぐに打ち解けるというのは難しいですが、先生と障害児のかかわり方を観察したうえで、ポイントを聞きながら接していくことが大切ですよね。
    私も実習ではありませんが、派遣でかかわりがない障害児と接したとき、拒否されたことがあります。そんなときはスキンシップが大切だと感じました。スキンシップから信頼関係が芽生えてくるものです。

    ご自身で就職なされるときは、そこの園の教育理念等、しっかり理解したうえで選んだほうがいいかと思います。

  3. あいのり より:

    実習というのは、実際に習うと書きます。その通りです。現場にいる先生たちにとって、日々の生活を実習生が来ることで変えるわけにはいきまっせん。多少の保育内容は変わりますが。
    しかし、子どもも幼稚園での生活、保育園での生活のやり方などはしっかりと覚えています。
    実習するときは、まず、子どもたちがどのように行動し、決まりがどうなのかを早くに見て覚える必要があります。
    もちろんわからないことは先生に聞くべきですが、先生もたくさんすることがあるため、実習生の対応することが難しいこともあります。
    毎日反省しながら、子どもの様子を観察し、自分が実際に担任になった時のことを想像しながら取り組むべきでしょう。
    園の方針はもちろんですが、一番身近に関わる担任の気持ちというのもしっかりと聞いておきたいところです。

  4. みかんてぃ より:

    実習お疲れ様でした。
    私も学生のころ、モンテッソーリの幼稚園、私立保育園2か所、公立幼稚園、障碍者の入所施設に泊まりで2週間実習をしました。
    どの実習も、自分では選べませんでした。どの実習先も、実習担当の先生が決めているのだと思います。

    モンテッソーリの幼稚園、私も結構やりにくかったです。
    しかし、実習って、それを知るためにあります。
    実際に働いたら、「嫌だから」「園の方針が気に入らなくて」と言って簡単に辞められません。(最近夏前に辞める人も多いですが)
    だからこそ、実習で、色々な園の方針を知って、自分のやりたいことが明確になるんだと思います。
    嫌なことも、マネしたいなってことも、実習だからこそ学べます。
    そして必ず実習で嫌だったことは、5年後には笑って話せます。
    この職はやりがいの多い職業です。
    嫌なことも忘れるぐらい、子どもたちが成長で返してくれます。

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