壁面制作のポイント・注意点など

壁面制作のポイント・注意点など

保育士の大切な仕事の一つでもある壁面作り。慣れるまでは、壁面1つ作り上げるにも相当な時間がかかりますよね。
壁面の参考例
写真:壁面飾りの参考例

クラスだけでなく、トイレや玄関など、子ども達が保育園内で安心して過ごせる手助けをするものが壁面であると思います。壁面と言っても様々な物があると思いますが、今回はクラスの壁面について記載したいと思います。

子ども達が日々生活していく保育室には、可愛らしい壁面が飾られています。また、季節ごとに壁面を変える園がほとんどだと思いますが、そうなると季節を先取りして壁面を制作していく必要があります。

入園を迎えるための壁面は前年度末に作り飾り付け、入園すればすぐにこいのぼり、それが終われば梅雨時期の壁面、続いて夏…と、書類仕事といい勝負になりそうな仕事量です。

今は、保育雑誌も充実しており壁面においても拡大コピーをして、そのまま切り取れば良いものがたくさんあります。私もよくお世話になりました。
保育雑誌を使った壁面も、もちろん素敵で可愛らしいのですが、今回は少し違った壁面の話を…。

子ども達と作り上げる壁面

私の保育士人生の中で、4歳児か5歳児クラス担任がほぼ大半を占めます。同年齢の担任を続ける中で、保育士がただ画用紙で壁面を作って飾るだけなのではなく、子ども達と一緒に壁面飾りを作ったこともたくさんあります。壁面飾りは何も画用紙だけで作るものではないのです。

5歳児担任の時に子ども達と作った壁面の一例です。
秋頃だったと思いますが、子ども達と散歩に行き綺麗な落ち葉や木の枝、木の実を一緒に見つけ拾いました。
園に戻ってから、子ども達と秋の自然物を使って絵を描いてみようと提案します。そして保育士が少し見本をみせるだけで、子ども達はすぐに『こんなものを作ってみたい!』とイメージが膨らみます。

たとえばライオンを作った子どもは、ライオンのたて髪は落ち葉、顔の輪郭は小さく切った木の枝、目は木の実……といった風に作り上げていました。自然物を取り入れ、子ども達に好きなように制作してもらった結果、動物や可愛らしい女の子、はたまた空想のお化けなんてものも完成しました。

あとは、子ども達が作ってくれたものを、保育士が壁に貼り周りに木の枝や落ち葉などを飾り付けるだけで、画用紙とは違った子ども達と共に作り上げた素敵な秋の壁面が完成します。

また、落ちていた大きな木の枝を壁に飾り、木の枝から毛糸を垂らしてミノムシを子ども達に作ってもらって壁面としたこともあります。

未満児クラスなど、木の枝が怪我へつながったり木の実を誤飲したりする危険もあるため、各年齢ごとにどんな壁面を制作するのかを考えることは大前提です。

保育雑誌とにらめっこしていた頃よりは、次はどんな壁面にしようかなーと考える時間がなんだか楽しくなってきました。
そんな私の呟きを聞いて、子ども達も「おいも掘りあるし、サツマイモ作りたい!新聞紙を丸めて作ってみるとか」と、子ども達が想像の幅を広げてくれます。いつしか、壁面作りが私のストレス発散になっているなんてこともありました。

日々の仕事と並行して壁面飾りを考え、作ることは大変なことだと思います。しかし、子ども達と一緒にどんな風にしようと考えたり、子ども達と楽しみながら一緒に作ったりする壁面もたまには良いのではないでしょうか。

この記事について

筆者:yuuna
保育士歴:8年(幼稚園教諭の期間も含む)
投稿日:2016年5月8日
記事編集:はる蔵

編集後記「子も保護者も嬉しい壁面飾りとその他あれこれ」

はる蔵が勤めていた園では2歳児クラス以下と新年度の4月を除き、少しでも子ども達が制作に携わっているものを壁面として飾っていました。

部分的に色を塗ったり、目を描いたり、線にそってカットしたり、くっつけたり、手型だったり、子ども達のできる範囲内のことを考え毎月制作していましたよ。
ハサミが使えるのか、どこまでできるのか、年齢によってできることも違ってきますので、各年齢に合わせたものを一緒に作ることが大事です。

例え同じ形・同じ大きさのパーツを保育士が用意し、子ども達が貼り付けるだけの作業でも、個々によって差がうまれます。位置や角度の違いだけではなく、ノリをたっぷりつけてシワシワだったり仕上がりは様々です。

で、完成したものを壁に飾ります。そしてお迎えの時に、ママを保育室まで引っ張って連れていき、指差して「これ僕のー」と教えている姿もありました。保育士だけが作った壁面よりも、少しでも自分の子が携わった作品が飾られている方が保護者も嬉しいですよね。

作った壁面はしっかり保存しておいて年度末までに個々の作品集として製本しプレゼントしましたよ。これも保護者に喜ばれますよ!
製本する時に誰のか分からなくならないように、必ず名前を書いておきましょうね。

壁面の飾り付けに関する注意点

壁面を飾り付ける際に両面テープを使ったり、画鋲を使ったり、ホッチキス針を使ったりしますが、危険なものが落ちないようにすることが重要です。
強風で室内の壁面が取れてしまったり、重みによって落下することもあるので、しっかり考えて固定をしましょう。

以前飾り付けの際に画鋲・ホッチキス針が落ちてしまって、部屋中探し回ったこともあります。保育室に危険なものが落ちていて、子どもが踏んでしまったり、口にしてしまったり、そんなことが起こらぬよう作品の飾り付け時にも注意が必要です。

当サイトの壁面紹介について

5月の壁面飾りでご紹介した「指紋が~ウロコの~鯉のぼりー♪」などのように、子ども達が壁面に携われるようなものも一部掲載していますが、当サイトでご紹介している壁面あれこれはあくまでも保育者のための参考例です。基本的にはアレンジをしてもらうことを前提にアイディア・イメージ提供をしています。

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コメント一覧

  1. うえきち より:

    子ども達と一緒に作る壁面は、保育雑誌に載っていますよね。しかし、大人の思うようにいかないことがあることもしばしばあります。
    対象年齢は〇歳~と記載されていても、担当している子ども達には簡単すぎる制作物だったり、難しすぎる制作物だったり…。

    そんな子ども達の発達年齢を見分けるのも保育士の仕事だと思います。保育は大変ですね。ですがどんな作品であれ、完成した壁面を見て、みんなで作ったという達成感に子ども達は包まれると思います。

  2. ももちゃん より:

    保育室って画用紙でカラフルに飾られていていつでも季節を感じることができて魅力的ですよね。
    小学校にあがるとそれが書道の作品だったり「仲良く楽しく」だったりの標語だったりと一気に部屋が殺風景になってしまいますよね。
    勉強しにいくところ。遊びにいくところ。と本来の目的が違いますので仕方のないことなのですが・・。

    わたしが一年目の時にベテラン先生からのアドバイスで壁面にこどもの作品を飾ることで子どもがここが自分の居場所だと感じることができる。と言われたことがありました。
    泣いているこどもを抱っこしながら、「これ○○ちゃんのお顔だね。ニコニコしているね」などと声をかけると泣き止んだり、また「これは誰の?」と壁面をきっかけにまわりの友達に興味を示すこともありますので一役かってくれていますよね。

  3. みかんてぃ より:

    私はよく、壁面を作るときに完成図を見せたり、作るものの指定もせず、七夕の季節の壁面にしたいんだけど、と言って、子供の意見も聞きました。
    意外と面白い意見が出て、クラスの味が出てきます。

    子どもと一緒に壁面を作ることは大賛成です。
    自分の担当した箇所や、自分の作品を嬉しそうに保護者に紹介しているところを見ると、作ってよかったなと感じます。

    是非子どもたちと一緒に作品を作ってみることをお勧めします。
    壁面が部屋を明るくするので、なるべく明るい色を入れたいですね。

  4. ミサ より:

    保育室には季節によっていろんな壁面が飾られています。

    以前、小学校の先生が保育園にいらしたときの話ですが、「保育室ってこんなに可愛くて明るいカラフルな場所なんですね。小学校はそんなことはないから一年生はそれだけでギャップを感じるだろうな…」と驚いていました。

    そんな壁面ですが、毎月変えるところもあれば、季節によって変えるところもあり様々だと思います。

    私は就職したての時には毎回新しいものを作っていました。ですが、先輩先生に以下のようなアドバイスをしていただきました。
    「例えば、4月に猫がチューリップを持っている壁面を作る時には、猫とチューリップは別々に作るといいよ。もしチューリップと猫をくっつけてしまったら4月しか使えなくなってしまうからバラバラにしておいて季節モノのパーツはセロテープでつけると使いまわせるよ。」

    その動物の手も同じ向きで貼り付けてしまうのではなくセロテープ止めしておけば、バンザイにしたり手を繋がせたりします。ひとつの動物でもいろんな活用法があることも教わりました。

    最後にもう一つおすすめの活用方法なんですが、壁面としてつくった動物などに割り箸をつけてペープサートにするといいですよ。このようにして、とある行事について説明したところ、子どもたちがよく理解してくれた時もありました。

    せっかく作る壁面ですから、いろんなところで活用方法をみつけて使っていきたいですよね。

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