保護者が答えた保育士のここが凄い

保護者が答えた保育士のここが凄い

保護者がどんなところで保育士を評価・感心しているのか知ることで、保育に活かせる部分もあると思います。と言うことで、保育園に子どもを預ける保護者にとって「保育士の凄いところ・好きなところ・尊敬できるところ・見習いたいこと」を聞いてみました。

目次

  1. 懐の大きさに頭が上がらない
  2. 子ども一人を育てるのも大変なのに、ましてや他人の子ども達なのに…保育士さんは凄い
  3. 根気よく優しく毎日向き合う先生が凄い
  4. 耳を傾け聞くその姿勢が凄い
  5. 普段から多くの子ども達と触れ合っているだけあり、見習うことばかり
  6. 保育士さん達の頑張りが凄い
  7. 温かくて広い心・優しさの中にも厳しさを持つ保育士に尊敬

※とある7人のママさん達にご協力いただきました。

懐の大きさに頭が上がらない

2歳児になると「イヤイヤ・ダメダメ・自分で自分で」と主張することが多くなります。しかし甘えることもあるので、そのギャップにイライラすることもしばしばです。またトイレトレーニングなどの山場もあり何かと大変ですし…。

そして保育士さんは、どんな教育の元あんな穏やかにしていられるのだろうかと尊敬します。
子ども1人でもただでさえ大変なのに多くの子ども達に笑顔で優しく接す、あの懐の大きさにいつも頭が上がりません。

子ども一人を育てるのも大変なのに、ましてや他人の子ども達なのに…保育士さんは凄い

私には4歳児の娘がいます。いつも体調面を含め、心のケアや一つ一つの表情を読み取ってくれて、その日の出来事を保護者に報告してくれますので、安心して仕事に専念し保育園に預けていました。

しかしある日、保育園の先生から娘に「最近チックのような症状が出てきている」と言われました。
先生からは「お母さんとの触れ合う時間が短いのかもしれません。1日1回ギュッと抱きしめてあげるだけでも良いです」と問題点とアドバイスをもらいました。

私自身は頑張っている・向き合っていると思い込んでましたが、娘はきっと寂しい思いをずっとしていたのだと、この時に初めて気づきました。
先生から話しがあった日からは、必ず娘との時間を多く持つようにすると、チックの症状は次第になくなっていきました。

子ども一人を育てるのも大変なのに、ましてや他人の子どもを、あんなに大勢の子ども達の面倒をみる保育士さんはいつも凄いなと思っています。何かあれば何でも相談でき、私にとっては良き理解者です。

根気よく優しく毎日向き合う先生が凄い

年中の息子を保育園に預けています。参観日などで園に行った際に、保育士のみなさんの子どもへの対応の仕方を見ていて、すごいなと思う点があります。
それは、子どもの「自分の力でやってみたい」という気持ちを尊重し、口(アドバイスや励まし、応援の言葉)は出しても手は決して出さない、という点です。

例えば工作の時間、息子はハサミ使いが苦手なのですが、先生は側について静かに見守ってくれています。
もし私だったら、うまく切れない・時間内に終わらないことにイライラしてしまい、つい手伝ってしまうと思います。でも先生は、こうすると切りやすいよ・頑張ろうねなどの言葉だけでフォローし、切り終えたら、結果ではなく経過を褒めてくれるのです。
その時の息子の大変満足そうな顔はとても印象的でした。

これは、2歳児や1歳児のお子さんに対しても同様で、お迎えの際に靴を履くのに手間取っている子に対し、先生は側にしゃがんで目線を合わせ「自分で履こうとして偉いね!」などと声をかけているところをよく見ます。
どうやっても無理そうな場合のみ少しだけ手を出して手伝いますが、自分の力でやれた!という達成感を引き出してくれるのです。

いろいろな性格・主張のあるたくさんの子どもを相手にお世話や指導をしてくれる先生方には、感謝の毎日です。根気よく優しく、毎日付き合ってくれる保育士の皆さん、ありがとうございます。

耳を傾け聞くその姿勢が凄い

娘を預けている裸足教育の保育園。毎日大勢の園児が先生に話かけていて1人1人に「すごいね」「やればできるね」などと関わっている姿があります。

お友達とのトラブルがあると、怒るという事はせず冷静に話を聞き、どのようにしたらいいか、相手はどのように思っているかなど、子どもが思っている全ての思いに耳を傾け、聞いている保育士さんはすごいと思います。
私には小学生と5歳児の娘がいて、自宅でも姉妹ケンカをしますが、まず保育士さんと同じ様にするは無理です。

それに子ども達だけではなく保護者の話にもしっかり耳を傾けてくれます。子育ての悩みには子どもをよく知っている先生が一番の理解者であり、良き相談相手なんです。なおかつアドバイスしてくれるんです。私にとっても子ども達にとっても保育士はかけがえのない存在だと思います。

普段から多くの子ども達と触れ合っているだけあり、見習うことばかり

子どもってなかなか言うことを聞きませんし、自分中心なことばっかりやっています。家では怒ってばかりなのですが、そんな子どもを1日中保育している保育士さんは凄いなと思います。

我が家の息子は5歳児。マイペースなので、基本自分の好きなことしかしません。ある日息子が保育園へ行きたがらなくて無理やり連れて行っていたのですが、落ち着いてたところで理由を聞いてみたら「ウンチが出そうなのに出なかったので嫌だった」とのこと。また別のある日には「制服に少し朝食の味噌汁をこぼしたから」だと。
私の場合はついついカッとなってしまうのですが、保育士さんが常に落ち着いて子どもと話してくれるので尊敬します。

そして、大相撲マニアの息子。年中録画した大相撲を見ているので、こちらとしては何とかしてほしいものですが「趣味があるってすばらしい!」とほめたたえて、よくわからない相撲トークに付き合ってくれます。発表会のダンスでも土俵入りのポーズを取り入れてくれたりしたので、息子ノリノリです。

また食事の時も、嫌いなものが出ると「一口だけ頑張ろう」と最初から無理強いせず、少しずつ促し、あとは褒め作戦で最後まで完食させるテクニックもすばらしい。
普段から多くの子ども達と触れ合っているだけあり、見習うことばかりです。

保育士さん達の頑張りが凄い

保育園ではいろいろな行事が盛りだくさんです。特に、運動会とお遊戯会の準備には本当に保育士さん達の頑張りに保護者として頭が下がります。
その日を楽しみにしているお父さん・お母さん・祖父母などの期待に応えられるように、プログラム作り、会場設定、衣装など多岐にわたって計画して、夜遅くまで準備してくださっています。

0歳児から5歳児の年長まで、どのクラスもそれぞれ出し物やダンスなど披露するものがあるのですが、それをちゃんと保護者の前で披露できるように何度も練習を重ねて指導してくださるのはさすがです。0歳児や1歳児は、わけもわからず、泣き出す子や別のところに行ってしまう子などいろいろと予期せぬことが起こり、先生方は大変だと思います。

我が子を預けている園では保育士さんによる出し物もあるのですが、シフトが異なる先生方の合同練習は、本当に大変だと思います。そのかいあって、本番では盛り上がり、子どもたちにとって思い出の行事となっています。

そんなこんなで大変なのは、先生方なのに、運動会などの行事の後に登園すると、朝「運動会はありがとうございました!」とさわやかに声を先生から声をかけてくださり、本当に「こちらこそありがとうございます」という思いです。

温かくて広い心・優しさの中にも厳しさを持つ保育士に尊敬

私の子どもは1歳児の女の子です。家ではいたずらっ子で絶えず動き回り、自己主張も激しいです。しかし、外ではおとなしく人見知りをしてしまいます。特に集団の中では他の子どもたちに圧倒されてしまいひとり呆然と動けなくなってしまう娘です。
そんな娘ですから、保育園入所はとても心配でした。私がいなくて大丈夫か、ひとり寂しい思いはしないかなど不安は尽きませんでした。

娘が利用している某保育園にベテランの保育士さんがいます。
その方は娘が人見知りしてしまう性格だと知って、娘が保育園に慣れるように色んな声がけや働きかけをしてくれました。特に友だち付き合いを手伝ってくれたりして、娘は楽しそうに保育園のお友だちと遊んでいます。

保育士さんは、ただ明るければいいという訳ではないと思います。ちゃんと各子どもたちの個性を知り、その子が安心して過ごせる環境作り・居場所作りができなくてはいけないと思います。そのベテランの保育士さんと出会う事ができて良かったと思います。安心して我が子を預ける事ができます。

保育士さんの好きなところや尊敬できるところは、ずばり温かくて広い心を持っているところ。優しさの中にも厳しさを持っているところです。
娘の利用する保育園のベテラン保育士さんに会ってそう感じました。

スポンサーリンク

コメント一覧

  1. うえきち より:

    私は実習前、「保育士は子どもと触れ合う仕事」だと思っていました。実際はそうでなく、子どもと触れ合う以外のことが沢山。
    子ども達と触れ合いながら、保育士は周囲に目を配り、危険な条件は揃っていないか、子ども達は楽しそうに遊んでいるか、何分に切り上げれば次に間に合うか等、様々なことを考えながら保育をしています。また、壊れたものの修理、片付け、保育室の掃除、給食やお昼・活動の準備、保護者の対応などやることも沢山。学生のときは、先生方はよくできるなぁと思っていました。

    でも、その秘密はやはり『子どものため』だからではないでしょうか。子ども達の笑顔や楽しそうな顔が見たいからだと思います。また、保護者のみなさんが先生に感謝の気持ちや相談を持ちかけてもらえると、頼られている、信頼されていると感じ、次のやる気や頑張りに繋がります。

  2. ももちゃん より:

    この投稿をみていて何だか嬉しい気持ちになりました。
    最近はモンスターペアレンツもよくテレビなどで取り上げられていますし、保育士という仕事を「子どもと遊んでいるだけ」と感じている保護者がまだまだ多いということも感じていたので、このように先生に感謝しながらこどもを預けてくれている保護者がいるということを見て、きっとこういった言葉が現場の先生のやる気に繋がるのだなと感じました。
    自分の子どもではないのでそこはいい意味で少し冷静になり声掛けをすることができるということも事実です。保育者の中でも自分の子どもだったら怒鳴りつけてしまうけどこれは仕事だから。としっかりと使い分けている先生もいます。
    保護者が先生のことを信頼してくれて、家でも子どもと先生の話をする。
    子どもにとっては大好きなお母さんが大好きな先生の話をニコニコしながら話している。とこれ以上ない幸せですよね。
    二人三脚…子どもの幸せのために保護者と先生が同じ方向をみて進んでいけたらそれはとっても素晴らしいことですよね。

  3. とんがりこーん より:

    保育園に通う子どものお母さん方は、お母さんである前に1人の人間。
    お母さんも仕事を持ち、社会の人間関係に挟まれクタクタになって帰宅されていると思います。
    そんなお母さんやお父さんの子育て・育児を少しでもより良いものにしたい、お手伝いがしたいと保育士はいます。
    ですが、保育士1人の力では何もできません。
    家庭での様子をこまめに聞くなどコミュニケーションをとり、保護者と保育者の密な関係によって成り立ちます。
    子どもが何か出来るようになったらお母さんと一緒に喜びます。
    子どもの気になる行動があれば一緒に悩みます。
    共に子育てすることで子どものよりよい未来に繋がると思います。

コメント投稿

サブコンテンツ

ページの先頭へ戻る