乳幼児期、障がいの早期発見と早期対応の大切さ

乳幼児期、障がいの早期発見と早期対応の大切さ

障がい児への保育・支援の施設は大きく分けて2つ。

  • 障がい児を専門とした施設での支援
  • 加配保育士が付き、いわゆる普通の保育園での支援

加配保育士とは園にいる障がい児の支援をしながら、保育業務を行う保育士の事です。
法律で制定されている人数は「障害児3人に対して保育士1名」です。ただしこの配置人数は条例や各自治体によって異なる場合もあります。
重度の障がいがあれば1対1の時もありますが、めったにありません。

今回は加配保育士ではなく、障がいの早期発見に対する保育士のアプローチの仕方についてお話ししたいと思います。

我が子の障がい児保育

私の子どもは2歳3ヶ月の時に自閉症スペクトラムと診断されました。それまで、私立幼稚園のプリスクールに通っていましたが、診断名が付き、表向きはこの園では加配保育士が付けられない為という理由で転園しました。

仕事をしていたので、加配保育士が付けられる園を公立・私立・無認可問わず探しましたが、田舎という事もあり、加配が付けられる園はゼロでした。
そしてやっとの思いで見つけた園も送迎に駐車場等がなく、少し不便な思いもありました。

私も保育士をしていて、2歳児30人のクラスに今わが子のように病名が付いている子はいませんが、保育士から見て「気になる」子は4人います。
その子達の保護者に今の状況をどう伝えていくかが大事だと思います。わが子は2歳3ヶ月の診断の時に「普通学級が難しいかもしれない」と言われました。

しかし、私も保育士をしているので他の子と何かが違う、こんな時は市のここに相談をする、という判断が早かった為早期発見につながり、週2回訓練に通いました。
そのおかげで、5歳のお誕生日での診断では、お母さんや教師の手助けは必要になるが普通学級の方が良いという事になり、今では普通学級に通い、そこまで手助けをせずに学校に通えています。

やはり、障がいの早期発見はその子の為になります。保育士は障がいの専門家ではありませんが、たくさんの子をみる事が出来るとっても有利な場に勤めています。
しっかり子ども一人ひとりを見て、保護者と連携をとるべきです。

気になる子とその保護者との連携

あなたが保育士をしていて、少しみんなと違うと思った子の保護者に「あなたの子は少し周りと違う」と遠回しに伝えるわけです。保護者も良い気はしませんよね。
それをどう伝えるかがあなたの保育士としての力量が問われる時だと思います。

まずは保護者と信頼関係をつくる事。もし、あなたが気になったA君の保護者に伝える時、A君の保護者とまだ信頼関係が出来ずに、それを伝えると二度と伝わらない可能性があります。慎重に、上司とも相談しながら伝えていくべきです。

保育園には市の保健師などが訪問してくれる制度があります。保育園から保健師へ、保健師から保護者へという手段も取り入れると、保護者も専門家から言われたら…と思ってくれる保護者も多いです。

大事な乳幼児期の子どもをお預かりします。障がいの早期発見、早期訓練でその子の人生が決まると言っても過言ではないと思います。
しっかりと気になる子やその保護者にアプローチしていってください。

この記事について

筆者:彩美
保育士歴:5年
投稿日:2016年5月22日
記事編集:はる蔵

編集後記「グレーゾーンの子の保護者に保育士はどう伝えるか」

障がいの発見は3歳児検診等で引っかかり、後に診断されることもあれば、保育士による第一発見もあります。
言葉は不適切かもしれませんが、障がい児のおそれがあるという発言に対し、保護者は受け入れたくない思いがあるのが、ごく普通の親心だと思います。
経験上「どうしたらいいのか」と不安になる保護者もいれば、「うちの子は違う、なにを失礼なことを…」など保護者の反応は様々です。
まずはその気持ちを理解することが大事です。

理解するからこそ、なかなか簡単には言い出せない話ですし、かと言ってタイミングが遅すぎてもそれまた問題です。
それは筆者である彩美さんが言っていた早期発見の大切さで伝わったかと思います。療育・訓練によって普通学級の進学の事例も含め、早期発見・早期対応の大切さを実感しました。

個人的には、まずは保護者の悩みを聞き、保育士はその子の園の様子などをお話しして、段階をとって話を進めていくのがベストかなと思います。
「ここが気になるから告げるぞ」と構えてお話しをするのではなく、自然な会話の流れで、これこれココが少し気になるとさりげなく言えるのが理想的ではないでしょうか。
自然な会話とは言っても、内容が内容なだけに軽い話ではないので、周りの目や耳を考え、お話をする場所にも配慮は必要ですが…。
口には出さないだけで、もしかしたら「うちの子は少し怪しいのではないか」と内心では思っている保護者もいらっしゃると思いますし、悩みを引き出すのも重要だと思います。

伝えるというよりも気づかせる方向へ向けるというのもありですね。

保育士は子どもの保育だけではなく保護者への支援も仕事の内です。子どもの成長がより良い方向へいけるように考え、助言・支援していってください。

関連記事として、加配保育士の保育についてなどが書かれた「障がい児保育に携わる保育士の方へ」も合わせてお読みください。

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コメント一覧

  1. うえきち より:

    私は1年間、4歳の自閉症を持つ子どもの加配保育士として働いた経験があります。
    私が担当を始める前から保護者は子どもが自閉症だという診断を受け、そしてそれを受け入れ、支援センターにも通っていましたが、保護者がいつどんな悩みを抱えるかは分かりません。また支援センターに通っていても新たな問題も出てくることと思います。

    子どもをよく見てくれて、そして悩みを聞いてくれる、また気づいたことをすぐ報告できるのは身近な立場である保育士だと思います。難しく地道なことですが、信頼関係を築いて保護者にとっていつでも相談できる、報告できる保育士になりたいですね。

  2. emifuru より:

    私も保育園で自閉症、発達障害、ダウン症の子供をみていたことがあります。それぞれの子供を見ていましたが、それぞれの保護者の方たちは自分の子供が障害児であることを認めたうえで毎月センターに通われていました。
    しかし、保育士として子供とのかかわりを持っていて、「目が合わない」「会話が成り立たない」といったお子さんがいた場合、保護者にそのことを伝えても、保護者側としては受け入れたくないのか、「うちの子は、障害児ではないから、病院にはいきません。」みたいな答えが返ってきたことがあります。そのようなとき、保護者の方にどのように伝えて理解してもらえばいいのか、難しいところではあります。

    筆者様のように、早期発見で、普通学級にも通えたというように、現実を受け止めながら親子で頑張っていける家族というのはもしかしたら、少ないのかもしれないと思いました。
    実際に、障害児が生まれたからといって、奥さんに子供を押し付け離婚する男性もいます。芸能界にもいますよね。
    保護者の方が子供の病気と向き合うのはつらいと思いますが、早期発見早期治療の大切さを改めて知らされた感じでした。

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